はじめに

Pythonを使っていて、複数のバージョンを利用する必要がでてきたため

バージョンを簡単に管理できるものを探したところ、

pyenvというツールが良さそうだったので、使ってみました。

環境

・macOS Big Sur バージョン 11.4

・Bash version 3.2.57

インストール方法

Homebrewが使える状態であれば、下記のコマンドでインストールできます。

brew install pyenv

Homebrew が使えない状態であれば、下記のgit cloneコマンドで持ってきます。

git clone https://github.com/yyuu/pyenv.git ~/.pyenv

設定方法

上記どちらかの方法でインストール後、

下記のコマンドを実行し、~/.bash_profileファイルに設定を追加します。

echo 'export PYENV_ROOT="${HOME}/.pyenv"' >> ~/.bash_profile
echo 'export PATH="${PYENV_ROOT}/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile

上記のコマンドで、~/.bash_profileにシングルクォーテーションで囲まれた記述を書き込むことができます。

上記のコマンドではなく、直接~/.bash_profileを編集しても大丈夫です。

 

ここまで完了したら、

一旦terminalを閉じるか、下記のコマンドで上記の設定を有効にしてください。

source ~/.bash_profile

使い方

インストール可能リストを確認

下記のコマンドで、インストールできるものの一覧が確認できます。

pyenv install --list

指定したバージョンのPythonをインストール

コマンドで表示されたインストール可能リストから、好きなバージョンを選び、

指定することでインストールできます。

# 3.10.0バージョンをインストールする場合
pyenv install 3.10.0

インストールした全てのバージョンを確認

下記のコマンドで確認できます。

pyenv versions

今利用中のバージョンの確認

下記のコマンドで確認できます。

pyenv version

バージョンの切り替え

pyenv global “特定のバージョン”、または、pyenv local “特定のバージョン”で、バージョンの切り替えができます。

globalとした場合は、すべてのディレクトリで、

localとした場合は、作業中のディレクトリでPythonのバージョンが切り替わります。

バージョン指定の際に、systemと指定することでデフォルトに戻せます。

# 3.10.0バージョンを利用する設定を全てのディレクトリに反映する場合
pyenv global 3.10.0

# 3.10.0バージョンを利用する設定を作業中ディレクトリに反映する場合
pyenv local 3.10.0

特定のバージョンをアンインストール

下記のコマンドで行えます。

# 3.10.0バージョンをアンインストールする場合
pyenv uninstall 3.10.0

 

よく利用するコマンドは、このくらいかなと思います。

他のコマンドを調べたい場合は、下記のコマンドで調べることができます。

 man pyenv